農業OJT研修の業務日誌をシステム化する

2014-10-09

今回は農園観察日記のサービス開発に協力頂いている農家さんの事例を紹介したいと思います。以前からシステム導入には積極的になって頂いている農家さんで、現在その農家さん向けにいくつかサービスを準備中です。そんな中、急ぎでお話を頂いた案件に関してご紹介したいと思います。

助成金を使い新規就農者の研修を助成金を使い新規就農者の研修を

その農家さんは今年の春に法人化をされました。そして今年は新規就農者の方を従業員として迎え入れています。もともとこの農家さんは地域でも「アニキ」的な存在で、新規就農者の方を何人も育ててきています。独立した方も今でもアドバイスをもらいに訪れてきたり、遊びに来たりしており、とても信頼の厚い農家さんです。さて新規就農者ですので、当然農作業に関しての教育が必要となります。農業学校等で勉強してきている方ももちろん多いですが、それでもやはり現場仕事は現場で教えないとなりません。こういう研修をOJT研修(On the Job Traning)と呼びます。この新規就農者へのOJT研修に関しては農林水産省が実施している助成金制度「農の雇用事業」を利用することができるのです。やはり人を育てるのにはそれなりのコストがかかります。一人前になるまでは給与だって働き以上にお渡しすることになるでしょう。その様な立ち上がりのコストを補助するのが狙いなのだと思います。

助成金の概要としては、新規就農を推進することが目的で、農業生産法人などが新規就農者を雇用しOJT研修を実施する為の費用を支援するという内容になっています。従業員雇用1名に対して助成金が年間120万円支給されるというものです。助成金の詳細に関しては以下のホームページに詳細の説明がありますので参考にして下さい。また、懇意にして頂いている社会保険労務士事務所でも農家さんへの助成金導入サポートをやられていますので、興味のある方は問合せフォームより連絡ください。ご紹介することもできると思います。

助成金「農の雇用事業」の説明サイト

従業員の作業日誌をシステム化従業員の作業日誌をシステム化

助成金の利用にあたっては、研修状況を把握する目的で従業員が作業日誌を毎日付けることが義務付けられています。この作業日誌は日々研修の講師となる農園側が確認し、最終的には農林水産省に他の書類と合わせて提出します。今回はこの作業日誌の運用をシステム化したいとの依頼です。

今までは紙のノートを使って作業日誌を研修生につけてもらっていました。ただ、なかなか研修生から作業日誌が提出されない、提出されても中身が不十分であったりという課題がありました。これは、まだ農作業を始めたばかりの研修生は、1日の作業内容を把握して覚えておく余裕もなく、また作業内容自体も理解しきれていない為に書きづらいという理由があるようでした。
そこで、講師側であらかじめ作業日誌にその日の作業内容を記載しておき、研修が終わったらそこに研修生に感想を書いてもらうというスタイルに変更しようとしました。ただ、事前に担当者毎に作業内容を書くのは講師側の負荷が高くなります。

システム化する目的としては、まずその事前に作業内容を書くという講師側の負荷を減らすことにあります。作業計画を予めシステムに登録しておき、毎日その作業を各研修生に割り振るという作業を講師がします。システムであれば、作業内容の転記は一瞬です。
更に、もう一つのシステム化の目的は、作業日誌回収後の確認の手間の効率化もあります。紙のノートなどで運営していると物理的なノートのやりとりが発生して面倒です。システム化することで研修生は入力さえすれば、自動でそれが講師が見れるようになります。今回のシステムは全ての操作をスマートフォンからできるようにしていますので、いちいちパソコンを立ち上げる必要もありません。
最終的にはこの作業日誌を農林水産省に提出するわけですが、その提出書類の作成も効率化できます。データとして入力してあるので、それをいろいろなフォーマットに加工することはシステムであれば容易なことです。

作業日誌を農園の栽培計画に活かす作業日誌を農園の栽培計画に活かす

現在は、このシステムを新規就農者向け研修の作業日誌用として導入を進めていますが、実際のシステムのプロトタイプ(お試し版)を試してもらったところ、この仕組みを農園全体の栽培記録に活かしたいと言う要望が出てきました。
写真とスマートフォンで撮影しそこにメモをつけて記録することで情報を溜め、翌年の栽培計画を立てる際の参考にしていきたいと言うものです。従来も作業日誌は付けられていますが、紙のノートに書かれているので、翌年の栽培計画を立てる際に参考にしようとすると、過去のノートを何冊もひっくり返して必要な情報を探さないといけなくなります。その分、情報がデータとして溜まっていると必要な情報を探したり、並べてみたり、集計してみたりという作業はずいぶんと楽になります。また、今後のOJT研修においても、研修生に過去の栽培の様子を写真付きで見れるようにすることで説明の補助になるかもしれません。

この様に農園での様々な取り組みをしていくと、その取り組み内容によって必要なシステムの要件と言うのが変わってきます。当然市販の農園向けのクラウドサービスなどを利用することで賄うこともできる場合もあります。ただ、痒いところにまで手が届かなかったり、要件に比べてシステムでできることが過剰で扱いきれないと言うこともあるかと思います。
その様な場合に、自分達でその隙間を埋めれる簡易システム(プチツール)を作れると重宝すると思います。

是非あなたの農園でも、プチツールの導入を考えてみて下さい!

マーク次にこちらの情報をご覧ください

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