スマホで使える農薬検索システムの簡単な作り方(後半)

この記事で紹介している農薬検索ツールですが、内部的にGoogleが提供している「Script DB」というサービスを利用していますが、2014年11月でその「Script DB」サービスの提供が終了したために、現在利用できなくなっています。代わりの方法で現在農薬検索ツールを修正していますので、しばらくお待ち下さい。【2015/4/26】

Script DBがサービス停止となった為、データを保存する場所を同じくGoogleが提供する「Google Fusion Tables(以下、Fusion Tables)」を利用する形に変更をしました。Fusion TablesはGoogle Drive上で使用できるデータベースになります。Script DBはJavaScriptのオブジェクトをそのまま保存できるオブジェクトデータベースだったのに比べ、Fusion Tablesはリレーショナルデータベースと言う種類となり、Excelやスプレッドシートと似た表形式でデータを管理します。
その為、ツール利用の手順も以前と変わっていますのでご了承ください。【2015/5/3】

スマホで使える農薬検索システムの簡単な作り方
この記事で紹介している農薬検索ツールですが、内部的にGoogleが提供している「Script DB」というサービスを利用していますが、2014年11月でその「Script DB」サービス...

上記のスマホで使える農薬検索システムの簡単な作り方(前半)では、農薬検索システムの概要とテンプレートのコピーのやり方まで説明しました。ここからは実際にそのテンプレートを作って自分独自の農薬検索システムを作り上げ・利用してみましょう。

スマートフォンから使ってみる

テンプレートをコピーして自分のGoogle Drive環境で動くことが確認できたら、それをスマートフォンからアクセスしてみましょう。スマートフォンからアクセスできれば、いちいちパソコンを立ち上げなくても農薬検索ができるようになります。

手順としては、セットアップ手順の最後で公開用のURLを確認したと思うのですが、あのURLをスマートフォンに送ってブラウザから開く。それだけです。
これを実現するのに一番楽なのが、Gmailを使うことです。Gmailはパソコンからもスマートフォンからも同じ環境が使えますので、パソコンでGmailでメールを作成して、その本文にURLを貼付けそれを自分宛に送信すればスマートフォンのGmailで見ることができます。

スマートフォンのGmailでURLを確認したら、そのURLをコピーしてブラウザから開きましょう。

この辺りのGmailの基本的な使い方に関しては農家さんの為の完全マニュアル(無料)にて説明していますので、まだ確認されていない方は確認してみてください。

自分が育てる野菜の農薬情報を取込む

農薬検索システムのテンプレートではサンプルとして「こまつな」と「キャベツ」の情報が入っていましたが、当然これ以外の野菜も栽培すると思います。では、どうやったら自分が栽培する野菜の農薬情報を登録できるかを説明します。

まず、農薬情報はこのページの最初の方で紹介した「(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)」のホームページからCSVとしてダウンロードすることができます。
以下に簡単な手順を載せておきます(2014年3月時点の情報です、その後変更になる可能性があります)。

まずは以下のホームページにアクセスします。

(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)のホームページ

トップページに右側に以下の様なメニューがあります(少し下の方)ので、そこから「農薬登録情報検索システム」を選択してください。

農薬登録_1.ダウンロード1

図4

利用規約等の確認画面になりますので、青字の「こちら」のリンクから遷移できるページで確認してから「同意」してください。

農薬登録_2.ダウンロード2

図5

システムのトップページに遷移しますので、「農薬登録情報提供システム」を選択してください。

農薬登録_3.ダウンロード3

図6

いくつかシステムのメニューがでてきますが、「作物名検索CSVダウンロード」を選択してください。

農薬登録_4.ダウンロード4

図7

ここで、作物の品種名を指定してその作物で使える農薬の一覧をCSVとしてダウンロードできます。条件として指定が必須なのが、作物名と用途になりますが、用途は4種類全部選んでしまえばよいです。作物名に関しては右側にある「作物名の絞込」機能で選ぶことができます。「50音順」というリンクがあるので、これを使うのが楽だと思います。「50音順」のリンクを押すと、その下に50音のリンクがでてくるので、そこから該当の品種を探します。該当の品種のリンクを押すと「選択作物名称」の欄にその品種名が設定されます。そうしたらその下の「追加」ボタンを押すと左側の「作物名称」に品種名が設定されます。一度にひとつの品種としましょう。

農薬登録_5.ダウンロード5

図8

これでページ一番下にある「ダウンロード」ボタンを押せばCSVファイルがダウンロードできます。どこにファイルができたか覚えておきましょう。ファイル名は最初は「FLLL401.csv」等となると思いますが、わかりやすいように「トマト.csv」のように品種名をつけておくといいでしょう。

農薬情報のインポート

CSVファイルが用意できましたので、これを自分の「農薬検索システム」にインポートします。ここで、1行目(ヘッダー行)だけ修正が必要となります。Fusion Tablesでは取込むCSVファイルの1行目をデータベースのカラム名として利用しますので、システムであらかじめ決めている(英語の)名前に変更する必要があります。以下に変更する1行目の内容を書き出しておきますので、テキストエディタで開いて1行目のみ上書きしてください。


no,chemicalType,chemicalName,purpose,entryYmd,limitYmd,place,applyChemicalName,vegetable,purposeUse,pest,amount,liquid,timing,count,usage,useArea

変更前の状態

CSVヘッダー(変更前)


図9

変更後の状態

CSVヘッダー(変更後)


図10

変更したCSVファイルを取り込みましょう。取り込みはFusion Tablesに直接取り込みます。最初にFusion Tablesを作るときにもCSVファイルから作りましたが、そのテーブルに追加する形で取り込みます。まずはGoogle Driveからセットアップ時に作成したFusion Tablesを開いてみましょう。名前は「農薬データベース」などとしているはずです。
その上で、Fusion Tablesのメニューから「File」>「Import more rows」を選択します。

GFT_追加0


図11

図12のようにインポート用のダイアログが表示されますので、左サイドバーで「From this computer」を選択し、右側の「ファイルを選択」ボタンを押して、用意したCSVファイルを選択します。

GFT_追加1


図12

ファイル選択後、Separator characterは「Comma」、Character encodeは「UFT-8」を選択してください。
※ Windowsのメモ帳を使うとCharacter encodeがUTF-8以外に変更されてしまいます。メモ帳以外のテキストエディタを使ってください。無料で利用できるものには「さくらエディタ」などがオススメです。
さくらエディタのホームページ

GFT_追加2


図13

Nextボタンを押すと図14の画面になりますので、日本が文字化けしていないことを確認して更に「Next」ボタンを押すと取り込み完了です。

GFT_追加3


図14

農薬検索システムの使い方

早速使ってみましょう。
スマートフォンにGmailで共有したURLにアクセスすると、以下のような画面が表示されます。
※このページでブラウザのブックマークに登録しておくと、すぐにアクセスできるようになります。

農薬検索システム_初期画面

初期画面

2つ選択ボックスがあります。ここで検索条件が設定できます。上が野菜の品種で、下が用途(殺虫剤、殺菌剤、除草剤、その他)が選択できます。何も選択しないと全件が検索されます。
検索条件を設定して検索ボタンを押すと検索結果が表示されます。以下のような画面になり、指定した検索条件で使用できる農薬が一覧表示されます。

農薬検索システム_一覧

検索結果

農薬名の部分がボタンになっていて、その農薬の詳細情報がみれるようになってなっています。ボタンを押すと以下の様な詳細画面に切替ります。

農薬検索システム_詳細

詳細画面

ひとつの農薬で複数の病害虫に効果がある場合には、病害虫毎に表示されます。
また、希釈倍率の指定がある農薬に関しては、散布量を入れると農薬の利用量を計算できるようにしてあります。計算は単純に「散布量÷希釈倍率」となっています。

今回はあくまでも簡易版ということで、画面のデザインや細かいロジックや性能面での考慮、エラーがあった時の制御等は一切していません。ただ、ちょっとしたシステムなら個人でも作れるようになってきたということは伝わったのではないでしょうか?本格的なシステム作りは別として、自分でも簡単なシステムを作れるようにしておくと、ちょっとしたところで便利になります。

是非、自分の仕事を楽にする為のシステム活用試してみてください!

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