農業での日誌はこれからは人材育成に活用される!

農業では昔から栽培記録を取るために日誌を書いていました。最近ではその日誌をIT化したサービスも増えてきました。そしてこれからは更にこの日誌を活用する必要が出てきます。今日はその活用方法に関して書かせて頂きます。

これからの日誌は人材育成がポイントこれからの日誌は人材育成がポイント

今後日誌の活用が有効になるのが人材育成の分野になります。 農家さんに農業する上での一番の課題は何かとお伺いすると、一番多いのが「人材不足」と言う答えです。人材を募集してもなかなか従業員が集まらない。来てもすぐに辞めてしまう。なかなか育てる余裕がないなどです。これらの課題を解決する為の一つのツールとして日誌を活用しようと言う考え方です。

従来は栽培記録が目的だった従来は栽培記録が目的だった

紙の日誌

従来の日誌は主に作物の栽培記録を書くことが目的でした。いつ、どの作物に対して、どういう作業を、何故したか、どういう方法でしたか、どれだけの量を使ったか、作物はどういう状態だったか、圃場や天候はどうだったか。この様な農作業に関する「5W1H」的な情報をノートや手帳に記録していたと思います。
これらの記録に加えてその後の作物の状態を観察することで、その作業が効果があったのかなどを判断して次の作業をする際の参考にしたり、数値データを集計して経営判断の材料にしたりしていました。個人農家さんや、家族経営、小規模でベテランだけ農業を営んでいる場合には、この様に個人でノウハウを記録していても十分に効果があったと思います。ただ、これからは農家の大規模化、外部からの積極的な人材投入が必要となり、人を育てるということの重要性が高まります。

そこで登場してきたのがITの活用という流れです。従来紙のノートや手帳に記録してきたものをパソコンやスマートフォンを使って記録してデータとして蓄積しようというものです。クラウドサービス上にデータを保存することができるので、複数の従業員が記録をしても、それをすぐにまとめて見れるので重宝します。また、写真や音声・動画も記録できるようにすることで、文章では記録が難しかったものも伝わりやすくなりました。最近では更にセンサーを利用することで記録作業を手軽にする取り組みも進んでいます。

農業での一番の課題は人材不足農業での一番の課題は人材不足

この様にITの活用で大規模化しても管理はしやすくなりました。記録作業も効率化はされてきたかもしれません。しかし、農業での一番の課題である人手不足の解決になっているわけではありませんでした。

ただ、このIT化された日誌を活用することで、人材育成に役立てることができます。その前に人手不足と人材育成育成の関わりに関して少し触れておきたいと思います。

人手不足は農業に従事したいと思う人が少ない。すなわち需要よりも供給が少ない状態です。ただし、単純に絶対数が少ないわけではなく、一番深刻なのは「農業経験者」すなわち即戦力となる人が少ないことが問題なようです。規模が大きくなってくると経営者であるベテラン農家さんが全てに目を届かすのは難しくなるので、ある程度従業員に任せたいところです。ただ、なかなか任せられる経験者が見つかりません。

これに対して人材育成とは、今いる経験がまだ浅い従業員の方に育ってもらい仕事を任せられるようになってもらうことです。人材不足だからこそ、今いる方に育ってもらう人材育成が重要になってくるのです。

OJTによる人材育成OJTによる人材育成とこれからの日誌の活用方法

キャベツ

人材育成には何が必要でしょうか?当然勉強がその一つです。農業学校もあります。ただ、戦力になるには勉強だけでは十分ではありません。やはり経験が重要になってきます。特に農業の場合には環境に影響を受けやすいので、自分の畑で経験を積まないと一人前になるのは難しいかと思います。

そんな農業で有効なのが、OJT=On the Job Trainingです。これは経験者と一緒に実務をしながら学んでいくという方法です。農業以外の業種でも多く使われている教育方法です。ただこのOJTはそれなりにコストがかかります。OJTの担当になった人は、自分の仕事をしながら教えることもしないとならないので生産性がどうしても落ちます。また、農業の場合に、畑が広かったり、更には畑の場所が点在していると一緒に作業しながらOJTをすることが難しくなります。このような農業の現場で、OJTをやるための基盤になるのが「クラウド版の日誌サービス」になります。

新人の方が一人で農作業をする時、OJT担当の先輩と日誌を使ってコミュニケーションしながら作業していきます。クラウド版の日誌であれば作業場所が離れていてもコミュニケーションが取れます。まずは作業前には、先輩からその日の作業指示が日誌に書かれています。作業指示は文章だけでなく、過去作業した際の写真などが添えることができます。新人の方はその指示を見ながら作業を進めます。作業の都度、自分の作業内容をその場で日誌に書き込みます。こちらも文章だけでなく、写真も添えて書きます。離れた場所にいる先輩もその場で日誌を見れますので、何か問題あれば指示が出せます。最後、1日の作業が全て終わった段階で新人と先輩二人で1日分の作業日誌を見ながら反省会。こんな使い方ができます。

人材育成に一番大切なこと、それはビジョン人材育成に一番大切なこと、それはビジョンの共有

信頼関係

OJTでの日誌活用は、従業員同士のコミュニケーションの話でしたが、人材育成で一番大切なことは、経営者のビジョンを新人に理解してもらうことです。自分の農園では何を目指しているのか、何を大切にしているのか。それを知ってもらうことが従業員の満足度につながり、結果的に生産性の向上や、長い付き合いができることにつながります。

たた、農園の規模が大きくなったり、6次産業化への取組みなどを進めていくと、どうしても経営者の方が畑に入れる時間が減り、従業員とのコミュニケーションも少なくなりがちです。そのような時に、クラウド版の日誌を使って、経営者の方が積極的に発信をしていくと言う活用方法があります。

経営者の方自体の日誌として、従業員の方から見えづらい活動を発信していったり、また、自分の農園のビジョンを日々発信することで理解を深めていきます。また、一方通行の発信ではなく従業員の方とマンツーマン、またはグループで双方向のやりとりをすることも大切です。このような双方向のやりとりを通じてお互いの信頼関係が深まります。当然、対面で話し合うのが一番理想ですが、会えない時でも、従業員の方の日誌に反応したり、コメントやアドバイス、励ましを書き込むことが重要です。

このように、農業における日誌の役割も変わってきます。今まで以上にITを人の為に役立てれるようにご協力できればと思います。もし業務日誌を人材育成に活かされたいとのご要望があればご連絡ください。ITのみでなく人材育成のプロをご紹介することもできます。

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